フクシマ乳歯のストロンチウム

「福島県議会で郡山選出女性県議が乳歯調査を提案して県当局に拒否された」

  

戸田清 2013年2月3日 2月12日改訂


「数か月前に福島市議会または郡山市議会で女性市議が乳歯調査を提案し否決された」との情報を2013年2月2日に得たので、「郡山市議会 乳歯」「福島市議会 乳歯」をグーグル検索したところ、下記の情報が得られた。「福島県議会で郡山選出女性県議が乳歯調査を提案して県当局に拒否された」事例はあるようだ。
2月8日に柳沼純子県議にお電話したところ、マンガーノ邦訳は読んでいない、その存在も知らないとのことなので、書名などの資料を郵送した。
『原発閉鎖が子どもを救う 乳歯の放射能汚染とガン』ジョセフ・マンガーノ著、戸田清・竹野内真理訳、緑風出版2012年、参照。

 

資料1
大橋満 日本共産党・向日市自治功労者の世なおしトーク
http://blog.goo.ne.jp/micchan_oohashi/e/c5b772782071a842f5bcfa69f28c7699

 

毎日新聞2012年12月19日 郡山市選出で自民党の議員が、県知事(担当者)追求

 

福島被ばく調査:乳歯保存「拒否」 「脱原発」方針と矛盾


 原発事故後の福島県の子供たちの内部被ばくを調べるため乳歯の保存を呼びかけた県議会での提案に対し、 福島県が「反原発命(いのち)の主張」とレッテルを貼り、拒否のための情報収集をしていた実態が明らかになった。復興に向け「脱原発」を掲げる中での県の 言動とあって、提案した県議は「事故で被害を受けた県としてあってはならない」と憤った。【日野行介】


 同県郡山市選出で自民党の柳沼(やぎぬま)純子県議(66)は昨年夏、広島市立大広島平和研究所の高橋 博子講師が内部被ばくの証拠を残すため乳歯の保存を呼びかけているのを新聞記事などで知った。高橋講師に連絡を取り、その意義に賛同して昨年秋の県議会で 取り上げるのを決めたという。


 柳沼議員は「内部被ばくがあったか(の証拠を)残せる方法。どんなささいなことでも原発事故後の全てのデータは残しておくべきで、県がやるべきことだと思った」と振り返る。しかし、期待に反して、県から前向きな答弁はなかった。


 県は昨年8月、「『脱原発』という考え方の下、原子力に依存しない社会を目指す」とする「復興ビジョ ン」を決定。柳沼議員は「原発はいらないと言っている県が『反原発だから』という理由で(乳歯保存を)嫌がるのはおかしい。前向きな答弁が当然のはずなの に」と怒りをあらわにした。


 乳歯による内部被ばく検査を巡っては、千葉県松戸市の歯科医院「きょうどう歯科新八柱(しんやはし ら)」が保護者らに提出を呼びかけ米国の分析機関に乳歯を送って検査する活動をしている。約200人の乳歯が集まったという。藤野健正(たけまさ)院長は 「福島県が、呼びかけることすら嫌がるなんて信じられない。子供を守る責任を放棄している」とあきれたように話す。
 県が提案を退けるための「理論武装」に頼ったのは、全県民を対象に実施している県民健康管理調査につい て話し合う検討委員会のメンバー。検討委を巡っては、約1年半にわたって秘密裏に準備会(秘密会)を開いて事前に意見を調整したり、議事録から内部被ばく に関する記述を削除して情報公開したりするなど、不透明な運営が次々と発覚。県は10月に内部調査を実施したが、報告書はこのメールについては一切触れて いない。

 

 


資料2
http://www.jcpre.com/genpa-fukushima2011-3/2011-7-18gen.html

 

乳歯にストロンチウム蓄積・・核実験盛んな60年代にピーク、福島の影響どうなる
 放射能汚染、なんで外で遊べないの

‥「子育ての安心」父母ら切実 福島市渡利地域
 いったん出荷制限へ

・・福島牛餌汚染で政府方針
 福島第1・・原子炉注水量が低下
 「原発ノー」弁護士結集・・「脱原発弁護団全国連絡会」発足、全国で提訴へ
(「しんぶん赤旗」2011/7/18)
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 東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)事故で大量の放射性物質が大気や海へ放出され、人体への影響が心配されています。ストロンチウム90もその一つです。1960年代から70年代にかけて、大気中核実験で放出されたストロンチウム90が人体にどれくらい蓄積されていくか乳歯を使って調べる研究が日本で行われました。実験が激しかった年の2年後に濃度が急増するなど、その爪あとが記録されていました。 (間宮利夫)


半減期は29年

 

 ストロンチウムはカルシウムに似た性質を持つ元素です。スト口ンチウム90は、ストロンチウムの放射性同位体で、半減期(放射能が半分になるのに要する期間)が約29年と長く、骨などに蓄積してがんを引き起こすなど人体への影響が大きいと指摘されています。


 国立予防衛生研究所(現感染症研究所)の研究グループは、1962年~1976年にかけて、関東、東海、北陸の小学校などの協力で乳歯を集め、その中に含まれるストロンチウム90の濃度を調べました。乳歯は、母親の胎内にいるときから乳児期にかけて形成され、生後半年ごろから生え始め、3歳ぐらいまでに生えそろいます。6歳ごろから永久歯が生え始めるのに伴って順次抜けていきます。


 集まったのは、1950年以後に生まれた子どもの乳歯です。研究グループの分析結果は、乳歯に含まれるストロンチサム90の濃度が1954年に生まれた子どもから増加し始めたことを示しています(図1)。その後、60年生まれと61年生まれの子どもでいったん低下しましたが、62年生まれの子どもから再、び増加に転じ、64年生まれの子どもでピークとなり、徐々に減少していきました。


 大気中核実験は、1945年以後、60年代始めにかけて繰り返し行われました。50年代に入って急増し、59年から60年にかけて減ったものの、61年と62年に再び急増しました。乳歯に含まれるストロンチウム90の年変動は、大気中核実験の推移と2年ほどの間隔を置いてよく一致しています。


 年ごとの濃度変化は、関東、東海、北陸とも同様の傾向を示していました。一方、濃度は、北陸の方が関東、東海よりやや高い傾向がみられました。研究グループは、北陸の方が関東、東海より降雨量、降雪量が多いためストロンチウム90の降下量が増え、乳歯中の濃度を高くしているとみています。


 農業環境技術研究所(茨城県つくば市)の調査によると、60年代のストロンチウム90の降下量は最も多いところで土壌1キログラム当たり40ベクレル程度。日本海側が太平洋側より多い傾向がみられたといいます。

 


土壌から検出 


 福島第1原発の事故で、これまでに同原発敷地内を除く福島県内14カ所で土壌に含まれるストロンチウム90の濃度が測定されています(図2)。最も多かったのは同原発から北西24キロメートルの浪江町内で、土壌1キログラムから250ベクレル検出されました。北西に62キロメートル離れた福島市内でも同7・7ベクレル検出されています。

 

国立予防衛生研究所のグループは15年間の研究結果をまとめた論文の中で「乳歯が生体負荷の指標として有意義な試料であり、本成績が人体への放射線の影響を評価する一つの基礎資料となるものと考えられる」と述べています。


 「政府・東京電力統合対策室」で放射性物質のモニタリングを担当している文部科学省の坪井裕審議官は15日の記者会見で、福島第1原発事故に関連して乳歯中のストロンチウム90を調べる考えはないかとの質問に対して「関係機関と相談する」と答えました。
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 放射能汚染、なんで外で遊べないの‥「子育ての安心」父母ら切実 福島市渡利地域

 


  東京電力福島第1原発から約60キロメートルの福島市の渡利(わたり)地域では、毎時3マイクロシーベルトを超える比較的高い放射線量が観測されています。子どもを持つ父母らは不安な日々を送りながらも、「安心して住み、子育てできるよう、安全な地域を取り戻したい」と努力しています。(細川豊史)


 福島市は、5月下旬に渡利小学校の表土を除去し、校庭中心部の放射線量は毎時0・15マイクロシーベルトに下がりました。しかし、学校の外では6月下旬に3・83マイクロシーベルトを観測。子どもたちは家庭や学校で外遊びができない状態です。小学校低学年の男の子は「ゲームしかしてない!」といいます。


 「今までのように外で遊ばせてあげたい」「私たちは避難しなくていいのか不安。みんなイライラしています」
 渡利に住む子育て中の女性3人は15日夜、子どもたちを連れて日本共産党の宮本しづえ福島県議予定候補(党県副委員長)に相談しました。


 中学3年の娘を持つAさん(37)は「情報が入らず、みんな不安。地域の汚染状況や除染の計画を説明してほしいと市役所支所にいいました」と訴えました。


市に要請へ
 宮本さんは「大事なのは、早く表土除去して安全な地域にすることよね。全住民対象の説明会を開くように市に申し入れましょう」と提案。3人と19日に市役所へ要請することになりました。
 日本共産党市議団(斎藤ともおき団長・4人)も市や県に、校庭の表土を削るよう要請を行ってきました。
 同小に1年生の男の子を通わせている女性(26)=会社員=は「市の対応は遅いと思います。一刻も早く街を除染してほしい。原発は事故が起きたら大変なことになるのだから、原発なしでやっていくべきだと思います」と話します。
 「市の取り組みの一つひとつは大切ですが、子どもたちを守る全体的な方針が見えないから親は不安になるのでは」と指摘するのは、同小PTAの佐藤秀樹副会長(44)です。
 父母からは表土除去後も不安の声が絶えません。PTAは、父母の不安や要望を聞くアンケートを実施します。


避難に迷う
 同小近くの学童保育「きりん教室」は、放課後、会話も聞き取れないほどのにぎやかさでした。子どもたちは外遊びができず、人形づくりやお絵かきなどをしていました。
 指導員(56)は「子どもたちは放射能の話は知っていますが、外で遊んじゃだめというと『何で?』と聞くんです。外に出たいんですよね」と話します。
 そこへ、3年生の男の子を預けている30代の女性会社員が、「山形県の両親が『子どもを山形に避難させなさい』というので、悩んでいます」と相談にきました。避難を選べば2人の子どもだけ山形へ移るか、自分も移り、夫は福島に残ることになります。


指導員は語ります。

 「私たちはここで生活したい、ここを安心できる場所に戻したいと思っています。そこにエネルギーを注いで、学校、父母、子ども、地域が力を合わせて頑張りたい」


いったん出荷制限へ・・福島牛餌汚染で政府方針

 


  政府は17日、福島県内の農家が放射性セシウムに汚染された稲わらを餌として肉牛に与えていた問題で、同県全域の肉牛を対象に19日にも、原子力災害対策特別措置法に基づく出荷制限を同県知事に指示する方針を固めました。汚染された稲わらを与えられた肉牛は全国に流通しており、安全性を確保できる検査態勢を再構築するためには、出荷をいったん停止させる必要があると判断しました。


 大塚耕平厚生労働副大臣が17日午前のフジテレビの番組で、「19日以降、出荷制限をお願いする方向で検討している」と明言。対象地域に関しては「今現在は福島県について検討しているが、今後、汚染わらの分布状況を調べ、さらに対応が必要かどうか検討する」と述べ、状況に応じては範囲を拡大する可能性も示唆しました。
 セシウムに汚染された稲わらを与えられた肉牛は同県内5市町から計143頭が出荷され、流通先は17日に判明した富山県、山口県を含め37都道府県に拡大しています。


行政対応遅れ農家から批判
 福島県浅川町の農家の稲わらから高濃度の放射性セシウムが検出された問題で、わらを販売した稲作農家7戸でつくる「白河有機農業研究会」(同県白河市)会長の男性(60)が15日、取材に応じ、「震災後、稲わらの制限に関する通知がなく、行政の対応の遅れが原因」と訴えました。


 会長によると、原発事故後に水田から集めたわらの束を3月28日から4月5日までの間に、浅川町はじめ白河市、矢吹町、石川町の県内4戸の農家に計402個出荷しました。1個当たりの束の直径は12メートル、重さは150キロといいます。
 男性は「もし行政側から情報があれば、出荷はしていなかった。今後、同じようなことが起きないための教訓としてほしい」と話しました。
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 福島第1・・原子炉注水量が低下
  東京電力は17日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)1号機の原子炉への注水量の低下を示す警報が鳴ったと発表しました。その後、弁を調整し流量を増やしましたが、原因は不明。今後調査するとしています。
 1号機原子炉への注水量は、毎時3・5トン前後で推移していましたが、同日午前9時46分、毎時3・0トンまで低下し、警報が鳴りました。そのため流量調整弁を調整していったん毎時5トンまで増やした後、同10時6分から毎時3・8トンで注水。その後、毎時4・1トンに注水量を増やしました。
 東電は、ポンプや仮設配管の状況、流量調整弁が振動で動いていないかなど調査しているといいます。
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 「原発ノー」弁護士結集・・「脱原発弁護団全国連絡会」発足、全国で提訴へ
  東京電力福島第1原発事故を受け、全国各地で原発反対の立場で活動してきた弁護士が16日、「脱原発弁護団全国連絡会」を結成し、東京都内で初会合を開きました。各地の弁護団が連携し、全国で原発の運転差し止めや設置許可取り消しを求める訴訟提起などの活動を展開します。
 代表の河合弘之弁護士によると、メンバーは全原発立地地域の96人に上り、約20の弁護団が参加。定期的に幹事会を開催し、情報共有を図ります。既に複数の原発について新たに提訴する準備を進めているといいます。
 記者会見で、「原発の危険性が明らかになった今、存続は絶対に容認できない。全ての原発を無くすまで、あらゆる手段を尽くして闘い続ける」との宣言文を読み上げました。

 

 

資料3 

 

日々雑感
http://hibi-zakkan.net/archives/21463940.html

 

福島被ばく調査:乳歯保存拒絶の材料探し 福島県が検討委に依頼のメール文面
カテゴリ:
放射能汚染(食品)
放射能汚染(政治)
先日、明らかになりました、福島県の乳歯保管拒否問題で
コレね⇒県議会の「福島県の子供たちの内部被ばくを調べるための乳歯の保存呼びかけ」を福島県が拒否

検討委の事務局を務める県保健福祉部の担当者が、乳歯保存について「あまり意味はないといった知見・情報はないでしょうか?」と委員会に呼びかけたメールの内容を掲載し漏れていたので再度掲載します

 

◇担当者が送ったメール全文

 

「県民健康管理調査」

   検討委員会 各委員様

   健康管理調査室 ○○○○(※原文は実名)

 明日から開会の9月議会の質問で、自民党柳沼純子議員から「将来的な、ストロンチウム90の内部被ばく分析のため、乳歯の保存を県民に呼びかけてはどうか?」という内容があがってきています。

 このままだと、「専門家の意見も聞きながら検討してまいりたい。」といった答弁になりそうですが、現在の状況を踏まえると、あまり意味はないといった知見・情報はないでしょうか?

 質問議員ではないですが、反原発命の方の主張でもあるようで、あまり乗る気になれない質問です。

 情報があれば、至急お願いいたします。


http://mainichi.jp/select/news/20121219k0000m040142000c.html

 

明らかに福島県は県民の命を健康を蔑ろにしているね

 

 

福島被ばく調査:乳歯保存拒絶の材料探し 検討委に依頼
毎日新聞 2012年12月19日 02時30分(最終更新 12月19日 03時14分)

 

 東京電力福島第1原発事故による子供の内部被ばくを調べるための乳歯保存を巡り、福島県議が昨年秋の県議会で質問通告した際、保存を拒否できる見解の提供を、県が県民健康管理調査の検討委員会委員にメールで求めていたことが分かった。県はメールに乳歯保存を「反原発命(いのち)の方の主張」と記述。同委員会を巡っては、事前に秘密会を開いて意見調整していた問題などが発覚したが、県が特定意見を排除するため委員らを利用しようとした実態も浮かんだ。

 

 原発事故で放出される放射性物質「ストロンチウム90」はカルシウムに似た性質を持つため骨や歯に蓄積しやすいとされる。このため柳沼(やぎぬま)純子県議(自民)は昨年9月、「将来的にストロンチウム90の内部被ばくを分析するため、事故後に抜けた子供の乳歯の保存を県民に呼びかけてはどうか」との質問を県側に事前通告した。

 

 関係者によると、通告を受け、検討委の事務局を務める県保健福祉部の担当者が、乳歯保存について「あまり意味はないといった知見・情報はないでしょうか?」と呼びかけるメールを検討委の委員らに一斉送信。「質問議員(がそう)ではないですが、反原発命の方の主張でもあるようで、あまり乗る気になれない質問です」などと記していた。

 

 県の要請に委員側が応じたかどうかは不明だが、柳沼議員は昨年10月4日の県議会本会議で一般質問。当時の保健福祉部長は「(乳歯保存の)有用性について専門家の間でもさまざまな意見があるものと承知している。放射性物質の飛散の状況や専門家による研究、議論も参考にしながら研究していきたい」と答弁した。しかしその後、県は乳歯保存を呼びかけず、検討委でも議論されていない。

 当時の部長は取材に「何と答弁したかすら覚えていない。専門家に意見を聞いてくれと(担当者に)言ったかもしれないが、誰にどんなメールを流したかは聞いていない」と説明。担当者はメールについて「記憶にないし、確認もできない」と述べた。柳沼議員は「後ろ向きな答弁とは思っていたが、裏でこんなことをしていたとは県民をばかにしている」と話している。【日野行介】
 http://mainichi.jp/select/news/20121219k0000m040142000c.html

これじゃあ、
県民の健康管理も除染も疎開も、将来への対策も、無い一つする気もないし、しても無 と思われても仕方ないね。

 

まぁ、県民を守る気なんてさらさら無いんだろうけど。

 

 

 

資料4 湯沢平和の輪

http://yuzawaheiwa.blogspot.jp/2012/12/blog-post_8602.html


「湯の町湯沢平和の輪」は2004年6月10日に井上ひさし氏、梅原猛氏、大江健三郎氏ら9人からの「『九条の会』アピール」を受けて組織された新潟県南魚沼郡湯沢町版の「九条の会」です。
郎氏ら9人からの「『九条の会』アピール」を受け
2202012年12月19日水曜日


福島県が内部被曝の証拠となる乳歯保存提案を拒否 +

 

福島第1原発事故による子供の内部被ばくを調べるための乳歯保存を巡り、柳沼純子県議(自民)が昨年秋の県議会で質問通告した際、県の担当者が「反原発命」の主張なので乗り気でないとして、乳歯の保存を拒否できる見解の提供を、県民健康管理調査の検討委員会委員にメールで求めていたことが分かりました。

 

原発事故で放出される“ストロンチウム90”は骨や歯に蓄積しやすいので、「将来的にストロンチウム90の内部被ばくを分析するため、事故後に抜けた子供の乳歯の保存を県民に呼びかけてはどうか」という質問でした。

同県議は、そうした県の態度は「事故で被害を受けた県としてあってはならない」と怒りをあらわにしました。

 以下に毎日新聞の記事2通を紹介します。
   「福島県部長が陳謝 『誤解を招いた』」の記事を追加。

 


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福島被ばく調査 : 乳歯保存「拒否」 「脱原発」方針と矛盾
毎日新聞 2012年12月19日

 

 原発事故後の福島県の子供たちの内部被ばくを調べるため乳歯の保存を呼びかけた県議会での提案に対し、福島県が「反原発命(いのち)の主張」とレッテルを貼り、拒否のための情報収集をしていた実態が明らかになった。復興に向け「脱原発」を掲げる中での県の言動とあって、提案した県議は「事故で被害を受けた県としてあってはならない」と憤った。【日野行介】

 

 同県郡山市選出で自民党の柳沼純子県議(66)は昨年夏、広島市立大広島平和研究所の高橋博子講師が内部被ばくの証拠を残すため乳歯の保存を呼びかけているのを新聞記事などで知った。高橋講師に連絡を取り、その意義に賛同して昨年秋の県議会で取り上げるのを決めたという。


 柳沼議員は「内部被ばくがあったか(の証拠を)残せる方法。どんなささいなことでも原発事故後の全てのデータは残しておくべきで、県がやるべきことだと思った」と振り返る。しかし、期待に反して、県から前向きな答弁はなかった。

 

 県は昨年8月、「『脱原発』という考え方の下、原子力に依存しない社会を目指す」とする「復興ビジョン」を決定。柳沼議員は「原発はいらないと言っている県が『反原発だから』という理由で(乳歯保存を)嫌がるのはおかしい。前向きな答弁が当然のはずなのに」と怒りをあらわにした。

 

 乳歯による内部被ばく検査を巡っては、千葉県松戸市の歯科医院「きょうどう歯科新八柱(しんやはしら)」が保護者らに提出を呼びかけ米国の分析機関に乳歯を送って検査する活動をしている。約200人の乳歯が集まったという。藤野健正院長は「福島県が、呼びかけることすら嫌がるなんて信じられない。子供を守る責任を放棄している」とあきれたように話す。

 

 県が提案を退けるための「理論武装」に頼ったのは、全県民を対象に実施している県民健康管理調査について話し合う検討委員会のメンバー。検討委を巡っては、約1年半にわたって秘密裏に準備会(秘密会)を開いて事前に意見を調整したり、議事録から内部被ばくに関する記述を削除して情報公開したりするなど、不透明な運営が次々と発覚。県は10月に内部調査を実施したが、報告書はこのメールについては一切触れていない。


 

福島被ばく調査 : 乳歯保存拒絶の材料探し 検討委に依頼
毎日新聞 2012年12月19日

 

 東京電力福島第1原発事故による子供の内部被ばくを調べるための乳歯保存を巡り、福島県議が昨年秋の県議会で質問通告した際、保存を拒否できる見解の提供を、県が県民健康管理調査の検討委員会委員にメールで求めていたことが分かった。県はメールに乳歯保存を「反原発命(いのち)の方の主張」と記述。同委員会を巡っては、事前に秘密会を開いて意見調整していた問題などが発覚したが、県が特定意見を排除するため委員らを利用しようとした実態も浮かんだ。

 

 原発事故で放出される放射性物質「ストロンチウム90」はカルシウムに似た性質を持つため骨や歯に蓄積しやすいとされる。このため柳沼純子県議(自民)は昨年9月、「将来的にストロンチウム90の内部被ばくを分析するため、事故後に抜けた子供の乳歯の保存を県民に呼びかけてはどうか」との質問を県側に事前通告した。


 関係者によると、通告を受け、検討委の事務局を務める県保健福祉部の担当者が、乳歯保存について「あまり意味はないといった知見・情報はないでしょうか?」と呼びかけるメールを検討委の委員らに一斉送信。「質問議員(がそう)ではないですが、反原発命の方の主張でもあるようで、あまり乗る気になれない質問です」などと記していた。

 

 県の要請に委員側が応じたかどうかは不明だが、柳沼議員は昨年10月4日の県議会本会議で一般質問。当時の保健福祉部長は「(乳歯保存の)有用性について専門家の間でもさまざまな意見があるものと承知している。放射性物質の飛散の状況や専門家による研究、議論も参考にしながら研究していきたい」と答弁した。しかしその後、県は乳歯保存を呼びかけず、検討委でも議論されていない。


 当時の部長は取材に「何と答弁したかすら覚えていない。専門家に意見を聞いてくれと(担当者に)言ったかもしれないが、誰にどんなメールを流したかは聞いていない」と説明。担当者はメールについて「記憶にないし、確認もできない」と述べた。柳沼議員は「後ろ向きな答弁とは思っていたが、裏でこんなことをしていたとは県民をばかにしている」と話している。【日野行介】

 

◇担当者が送ったメール(全文)
      「県民健康管理調査」
           検討委員会 各委員様
   健康管理調査室 ○○○○(※原文は実名)

 明日から開会の9月議会の質問で、自民党柳沼純子議員から「将来的な、ストロンチウム90の内部被ばく分析のため、乳歯の保存を県民に呼びかけてはどうか?」という内容があがってきています。

 このままだと、「専門家の意見も聞きながら検討してまいりたい。」といった答弁になりそうですが、現在の状況を踏まえると、あまり意味はないといった知見・情報はないでしょうか?

 質問議員ではないですが、反原発命の方の主張でもあるようで、あまり乗る気になれない質問です。 情報があれば、至急お願いいたします。

 


乳歯保存「拒否」:福島県部長が陳謝 「誤解を招いた」
毎日新聞 2012年12月19日

 

 原発事故の影響を調べるため福島県議が子供の乳歯保存を議会で呼びかけようとしたのに対し、県が県民健康管理調査の検討委員会委員らにメールで拒否のための情報を求めていた問題で、菅野裕之・保健福祉部長は19日、「県民の皆様に誤解を招くことになり、大変ご迷惑をおかけしました」と陳謝した。

 

 同日の県議会福祉公安委員会でこの問題について説明した。菅野部長によると、県側のパソコンでは送信メールの保存をしていなかったため、送信先の委員らに内容を照会中という。一方、担当者のメモから、メールや電話で少なくとも5人から「今の技術では分からないが、将来のため保存した方がいい」「調査は微妙」などの見解が寄せられたという。

 

 毎日新聞の取材では、県の担当者は委員らに「反原発命(いのち)の方の主張」などとメールに否定的な見解を添えた。菅野部長は「専門家に(担当者の)一個人の考えを含めた形で、見解を尋ねたのは甚だ不適切な行為」としながらも「これは県の見解ではない」と強調した。乳歯保存は「国に検討を要請している。さらに調査の必要性を協議していきたい」と話した。【蓬田正志】
 
投稿者 湯の町湯沢平和の輪事務局 時刻: 15:36

 

 

 

 

資料5 日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20111219/225337/

 

補償対策で広がる「毛髪、乳歯保存」
内部被ばくの実態を「物証」で残す一手段として

 


• 藍原 寛子  【プロフィール】
2011年12月21日(水)
1/3ページ
 「毛髪保存運動 何十年か後、万が一健康障害が表れた時に毛髪で放射能が原因かどうかを判断できるという学説があります」
 福島市内でも比較的線量が高めの蓬莱地区にある理容店「ワイルド」。待合コーナーのガラステーブルと、髪のカットコーナーの鏡には、大きな文字で書かれたお知らせの紙が掲示されている。 
 
ガラステーブルに掲示された「毛髪保存運動」のお知らせ
 同店を含む県内約1600の理容店が加盟する福島県理容生活衛生同業組合(中野竹治理事長、事務局・郡山市)は今年9月から、毛髪の保存運動を始めた。将来、何らかの病気になった時に、被ばくが原因かどうかを分析したり、補償や治療に役立てることを目的に、希望する利用客にカットした髪を封筒に入れて渡すサービスで、「お客さんからも、『理髪店が頑張っているね』と好評です」(中野理事長)という。


 同組合が毛髪保存運動を展開するきっかけになったのは、中野理事長ら同組合員らが「住民の健康を守るために、自分たちで何かできることはないか」と考え始めたこと。震災後、同組合の各加盟店舗の従業員らは、避難所や仮設住宅でのヘアカットサービス、炊き出しなど、被災者の支援活動をしてきた。髪を切る1時間から2時間、従業員は被災者や利用客と話をするが、その時に最も話題に上ったのは、当然のことだが、東京電力福島第一原発事故や放射線の影響のこと。ともに放射性物質の影響を憂うる被災者として、中野理事長らも利用客と同じ不安を感じたという。


 自分の店も、震災後の断水で閉めざるを得ず、市役所支所に来た給水車の前に並んだという中野理事長。「同じ被災者として、放射線に対するお客さんの心配がよく分かる。髪を切ったり、シャンプーをしたりという点ではもちろん協力できるが、健康面での対策はどうしようもない。それでも、何かお客さんのためにできることはないのかと調べ始めた」。
 ある日、矢ヶ崎克馬・琉球大学名誉教授(物性物理学)が「現実的な個人の対策として髪の毛の一部を取っておくことを勧める。放射性物質が含まれており、がんになった時の証拠になる」と述べた毎日新聞の記事があることを知人が知らせてくれた。


理事会で決定 新しい住民サービスに

 


 記事を読んだ中野理事長は「切った髪を保存するということなら、組合でも協力できるのではないか」と考え、組合理事会に「毛髪保存運動」を提案。理事からも「それはいいことなので、組合でもぜひ取り組んでみたい」と賛同が得られた。組合の決定と前後して、利用客から、「切った髪の毛を持ち帰りたい」と頼まれた事例も報告されたという。 


 組合では理事会の決定を受けて、組合員に向けて、中野理事長名で「放射線によるがん発病の証拠となる毛髪の保存について」と題した文書を配布。


 「原発事故による放射性物質が大量に漏れ出し被ばくしたのではないか、という心配が頭から離れません。目に見えるものではなく、その影響が表れるのは何年も先のことであり、学者によってその意見もまちまちですが放射能が健康を害すること、がんなどを誘発することは間違いない事実だと思います」

 

 「その様な病気にならないことを願っておりますが万が一、発病した時に今回の原発事故による放射能が原因であるかどうかを判断するのに、毛髪が証拠になるとの学説があります」


 「県組合としては、お客様の安心を願って毛髪の保存運動を展開することに致しました。趣旨説明の上、希望されるお客様に毛髪の保存をお伝えください」として、住民のニーズに対応するよう求めた。利用客の中にも様々な意見があることから、あおるような取り組みはしないこと、従業員から利用客に尋ねるのではなく、店内の張り紙を見て申し出た人に対応することとした。


 希望者からの申し出があれば、従業員が切った髪をビニール袋に入れ、さらに茶封筒に入れて、「原発事故当時住んでいた場所」「採取日」「サロン名」などを明記した用紙とともに利用客に渡す。

 

 

 


資料6 福島県議会


http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet;jsessionid=AC74680B63763AFAB59EA14F516207CA?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=26899
 

 

 

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