被爆体験者:120人が福島・南相馬市民に見舞状 「被災地へ真実伝えたい」 /長崎

毎日新聞 2012年04月12日 地方版

 

 

長崎の爆心地から12キロ以内で原爆に遭いながら被爆者と認められていない「被爆体験者」120人が今月、東京電力福島第1原発事故で苦しむ福島県南相馬市の市民に見舞状を送った。「自分たちが体験した真実を被災地に伝えたい」と話している。【樋口岳大】

 被爆体験者は国が指定した「被爆地域」の外にいたため、「放射能の影響はない」とされ、被爆者健康手帳は交付されない。556人が手帳を求めて長崎地裁に訴訟を起こし、第1陣の判決が6月25日に言い渡される。

 訴訟原告の岩永千代子さん(76)=長崎市=が2月、見舞状送付を原告団に呼びかけた。今月6日、自らが通うカトリック教会とつながりのある南相馬市の教会に送った。

 岩永さんは爆心地から10・5キロで農作業の帰りに原爆に遭った。見舞状には甲状腺の異常に苦しんだ体験とともに、「内部被ばくに気をつけてください」と書いた。また、爆心地から9・7キロにいた迫トミさん(72)=同=は、親きょうだいががんで亡くなった経験を踏まえながら被災者を思い、「体に気をつけてください」とつづった。

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